コインランドリー経営最新版。これから求められる店舗の形とは

ここ数年で、コインランドリーの店舗形態は進化を続けています。洗濯以外のサービスが充実している店が増加するなど、コインランドリーに求められる役割も変化しているようです。これからコインランドリー経営をはじめるなら、どういった形の店を作っていけば良いのでしょうか。ここでは、最新のコインランドリーにみられるサービスや、店舗形態などについてご紹介します。

進化するコインランドリー店舗。その理由は?

溜まった衣類の洗濯物や、布団などのいわゆる「大物」を一気に洗うことができて人気のコインランドリー。この数年で爆発的に全国に店舗数が増えていく中で、コインランドリーの店舗形態はどんどん進化しており、最近では洗濯以外のサービスも提供する店舗も増えてきました。例えば、店内にカフェを併設している店舗、珍しいところではネイルサロンや、アクアリウムが楽しめる店、ヨガ教室を始めとするスポーツ施設やレンタル収納スペースがある店など、受けられるサービスは多種多様です。
コインランドリーが進化し続けるのは、何か理由があるのでしょうか。

キーワードは「時間の有効活用」

コインランドリーの利用者が年々増えている要因のひとつは、ライフスタイルの変化だと言われています。共働き世帯が増え、高齢化社会が進む中で、家事の時短やアウトソースへのニーズが高まっており、炊事や掃除を代行するサービスが活況を見せています。

そんななか、洗濯に関しては、手軽に洗濯作業を時短でき、さらにクリーニングに出すより経済的でもあるということでコインランドリーが人気を集めるようになりました。洗濯作業でもっとも手間と労力がかかるのは実は「干す」作業ですが、コインランドリーであれば、布団や毛布等のいわゆる「大物」や大量の衣類も、大型の乾燥機で一気に乾燥させることができ、手間を一気に減らすことができるためです。

ここで、新たなニーズが浮かび上がりました。洗濯や乾燥が仕上がるまで「待っている時間の有効活用」です。

待ち時間が楽しめる滞在型や、高機能や利便性を追求した進化型が求められている

カフェ

コインランドリーは、洗濯から乾燥までを自動で完了させられる分、待ち時間が発生するようになりました。出来上がりをただ待っているのは退屈です。この問題を打ち消すべく誕生したのが、待ち時間を快適に過ごせるよう工夫をこらした滞在型コインランドリーです。

カフェを併設している店舗では、ドリンクや簡単なカフェメニューを提供するなど、待ち時間を利用してゆっくりと食事できるよう設計されているところもあります。さらにWi-Fiがついている店では、パソコンを持ち込んで作業する利用者の姿もみられるようです。洗濯中の時間を有効に使えるため、忙しい合間をぬってコインランドリーに来ている方にも好評のようです。

また、最新のコインランドリーでは、使われている洗濯機も高機能です。特に人気なのがスマートフォンと連動できる機能がついていて、終了時間を知らせてくれるものです。洗濯が終わればスマートフォンにお知らせが送られてくるので、店の外に出ていても安心して用事を済ませられます。時間を気にせず動けて、洗濯中の過ごし方の自由度が高まります。

ほかには、キャッシュレス化の流れをくみ、電子マネーやプリペイドカードなどでも支払えるコインランドリーが登場しています。できるだけ現金を使いたくない方やポイントをためたい方にもうれしい機能です。

利用客のニーズに応えてさらなる集客を図るため、コインランドリーは進化し続けているのです。

都市部にはまだまだコインランドリーが少なく、需要がある状態

コインランドリーの店舗数が右肩上がりに増加していく中で、実は供給が足りていないと考えられているのは、都市部です。人口が多い都市部ではコインランドリーの需要も必然的に高くなりますが、郊外に設置されているコインランドリーのほうが多いのが現状です。

コインランドリーを利用する場合、当然洗濯物を持ち込む必要がありますが、利用者の多くは、平日に溜まった洗濯物を一気に片付けたり、家庭では洗えない布団などの「大物」を洗濯するため、運ぶ荷物が大きくなります。都市部では車の利用者が少ないため、より住居に近くて立ち寄りやすい、使いやすいコインランドリーが数多く求められているのです。

さまざまな洗濯ニーズをワンストップで対応する「エコラックスアーバン」

現在、都市型のライフスタイルに適応したコインランドリーの数はあまり多くありません。今後、都心部でコインランドリーを出店し集客していくためには、都市に住む方のニーズに合った店を出す必要があります。

例えば、エレクトロラックス・プロフェッショナルがコンセプトストアのひとつとして提案している「エコラックスアーバン」は、都市部へのニーズに特化して設計されています。最新の大型コインランドリー機器が設置されていて快適に洗濯・乾燥ができることに加え、忙しい利用者に向けた洗濯代行サービスも提供。通勤前に洗濯物を預け、帰りに受け取ることも可能です。

また、これまではコインランドリーで洗いたくても家で手洗いするしかなかった、デリケートな「おしゃれ着」を洗濯し乾燥させることができる「My Gentle Wash(マイ・ジェントル・ウォッシュ)」というシステムも導入。あらゆる洗濯のニーズがここ一箇所で解決します。さらに、集客に影響が高いとされる店舗デザインも、ヨーロッパ風の落ち着いたデザインを採用し、快適に過ごしながら機能性も併せもつ空間になっています。

まとめ

コインランドリーはどんどん進化を続けていて、集客のためにさらなる差別化が求められています。内装がきれいで設備が充実しているのはもちろん、洗濯に関するあらゆるニーズに応え付加価値を提供する店舗が今後も増えていくと考えられます。これからコインランドリー経営を考えていらっしゃる方は、出店する地域のカラーや特長も踏まえた、集客に強い店舗づくりを目指されてはいかがでしょうか。

コインランドリー経営最新版。これから求められる店舗の形とは 2023-12-04T00:17:55+00:00 Electrolux Professional